熊本みかんのこと
熊本みかんの歴史
熊本の金峰山周辺に広がる柑橘類の主要品種は『温州みかん』です。
その歴史は1782年(天明2年)に遡り、当時の河内領主【牛島七郎佐衛門橘公基】が温州みかんの栽培を奨励したことが始まりであると言われています。
その後、生産向上を目的として高度な技術の普及が図られ、時を経て、その栽培面積も増えて現在に至っています。
熊本みかんの特徴
熊本県は温州みかんの生産量が全国4位の産地です。
出荷時期は、9月中旬頃から3月下旬頃までで時期によって『極早生』『早生』『中生』と続き出荷されます。
品種も『肥のさやか』『肥のあすか』『肥のあかり』といった熊本県が開発した品種のほか『豊福早生』『興津早生』『宮川早生』『青島温州』などがあります。
熊本みかんの効能
ビタミンCが豊富なため、肌荒れや風邪予防に効果があるといわれています。
また、果肉の袋には便秘改善の作用がある「ペクチン」も多く含まれています。
さらに袋や白い筋には、フラボノイドの一種「へスペジリン」が含まれており、高血圧や動脈硬化を予防する効果があるといわれています。
最近の栄養疫学研究によると、みかんの色素である「ベータクリプトキサンチン」には体内でビタミンAと同様の働きがあり、がん予防の可能性が期待されています。
また、骨粗しょう症、リウマチ、糖尿病、動脈硬化になる危険性を下げるという報告もあります。
引用元:農林水産省ホームページ